上野の森美術館:ゴッホ展

2019.12.16
上野でやってるゴッホ展へ。

「めちゃくちゃ混むから朝イチで行った方がいい」というのをどこかで読んだから早めに、という意識はあったけど「月曜日だし、しかも月曜日は上野にある他の美術館はどこも休館してるし(一週間前に私もしくったし)さほど混んでないのでは?イケるのでは?」なんて甘く見積もって10時半くらいに着いたら(開場9時半)めちゃくちゃ混んでいた。甘かったー

チケット売場に5分くらい並んでチケットを購入。クレカ不可。なんと!
っていうか、上野の森美術館って初めて入るけど不思議な建物。テント?の下にロッカーがあって、その後に入場。

音声ガイド600円。声は女優の杉咲花さんと、ゴッホの弟・テオ役の小野賢章さん。
この杉咲花さんの音声ガイドすごく良い!高い声だけど、聞きやすくて落ち着いていて、でも美術館にいるというワクワク感をかき立ててくれる!
小野賢章さんもイケボなんだけど色っぽすぎず、スッと耳に入ってくるクリアな声をしてる。今回の音声ガイドは内容・声ともにアタリ!借りてよかったー!

【展示構成】
Part1:ハーグ派に導かれて
 独学からの一歩
 ハーグ派の画家たち
 農民画家としての夢
Part2:印象派に学ぶ
 パリでの出会い
 印象派の画家たち
 アルルでの開花
 さらなる探求

ゴッホ展に来て初めて”ハーグ派”という言葉を聞いた。オランダのハーグで活動した画家たちの総称らしいが、くすんだ色を多用することことから”灰色派”とも呼ばれるらしい、なんだお仲間か(灰色のニットばかり何着も持っている)

27歳から画家になると決めたゴッホ。
同時代の影響を受けた画家たちの絵と一緒に展示する構成だけど、例えばヨゼフ・イスラエルスは18歳で画家の弟子なり、同じ1800年代の画家であるジャン=フランソワ・ミレーも18歳から絵を描き始め、ルノワールも20歳で画家になることを決意、などなど…
ゴッホは他の画家と比べて書き始めたのは遅かったのだなぁと思っていたが、ゴッホを語る上で欠かせないゴーギャンは25歳から暇なときに絵を描き始めたらしい。そんな変わらんね。

今回のゴッホ展、ゴッホに関わる追体験が2通りできると感じた。
1つは  “ゴッホの目を通して絵を見る”体験。もう一つは”ゴッホの人生を時系列で感じる”体験。

影響を受けた画家たちへの評価や感想を弟のテオに手紙で送っていて、絵とその絵を観たゴッホの感想の一文が並んで展示されている。
これが今までになく良い。今回の出品数は83点、この全てに相対すると正直すごく疲れる。
だけど自分以外の、しかも展示の主役であるゴッホの目を通して絵を観ているようで、ゴッホの追体験をしているかのよう。

そして、 “ゴッホの人生を時系列で感じる” というのは入り口~出口の展示構成が、ゴッホ画業10年間の初期~亡くなるまでと順を追って展示されていて、作風の変化を見て取れる。なので最初の方は”いわゆるゴッホ”のイメージの絵ではない作品が並んでいてものすごくギャップを感じる。

ゴッホ展に来て気づいたけど私多分めっちゃゴッホ好きだわ。

画家に、俺はなる!と決めた当初の絵は、”所謂なゴッホ”ではなく、ハーグ派に影響されたとだけあってどちらかというと素っ…という感じ。
椅子に座ってうな垂れる農民だとか、ジャガイモを向く農民だとか、畑を耕す農民だとか、あまつさえそれも「ミレー尊敬してますミレーみたいに描きたいです」と言って描いた農婦の絵を弟のテオから「本当にミレーを見て描いたんか?」とディスられる始末。 アンサーが強いな弟。

その後、印象派にも影響を受けてゴッホ展作品No,49の”花瓶の花”らへんからおっ、”所謂ゴッホ”な厚塗りの作品が出てきた、と思い始める。
作品No,50アドルフ・モンティセリの”陶器壺の花”も厚塗りの作品で、この人に影響を受けたんだなぁーなんて単純に思っていたら、
作品No,67”河岸の木々”あたりから、ええっ…どう考えても厚塗りしすぎじゃん…? アドルフ・モンティセリ超えてんじゃん…?と思い始め、作品No,74”男の肖像”でアッーーーー!!となる。

私個人としてはこの絵は好きなんだけど、もし私がゴッホの家族だったらめちゃくちゃ心配するし、弟だったら「あ、あんちゃん…」(CV.福山雅治) ってなると思う。なんかもうやばい。淡いパステルで縁取られた目と耳に釘付けになる。

そっから怒涛の駆け足で”所謂私たちが知ってるゴッホ”という作品が畳みかけてくる、特に作品No,77”蔦の絡まる幹”はすごい鳥肌が立った。

一番人だかりができていたのはもちろん作品No,76”糸杉”なんだけど、会うのは2回目、2012~13年にやっていたメトロポリタン美術館展でも会っている、今思えば、その時もゴッホの狂気的な厚塗りにやられて「ゴッホは生で見ないと全く意味がない…」と友達との飲み会でこぼして誰にも相手にされなかったのを思い出した。その時からゴッホが好きだったのかも、気づいたときにはもう好きになっているってこれか…

でも今回は画家業初期→厚塗り時代の変遷がたったの10年というのを目の当たりにすると、”所謂ゴッホ”の厚塗りは画風の通過点でしかなかったのでは?早世してしまったから最晩年の作品が取り沙汰されているけど、ゴッホの最晩年37歳だし、これからまだまだ画風や絵の対象が変わる事があったのでは…?なんてずっと考えている、これ絶対好きな人の事を知りたいっていう所謂アレですね…

なので、折をみて絶対これを観に行きます。

映画『永遠の門 ゴッホの見た未来』
https://gaga.ne.jp/gogh/

あとゴッホの本もいつか絶対読みます。いつか…いつかね!

買ったもの

ゴッホというかスヌーピーが可愛い…!麦わら帽子を被って屋外で写生してるのって自殺する前の時期って言うイメージがあるけどそれを感じさせない可愛さ。
ゴッホ好き美術好きだけじゃなくてスヌーピー好きもこれだけで行く理由になるくらいゴッホ×スヌーピーグッツがいっぱいあった。

ファイルも絵柄の面に欠けを作ってない”わかってる”方のファイルだった。
しかも裏面のティファニーブルー似の色も最高。

今回の宿題は ①映画を見る事 ②ゴッホの書簡をまとめた本を読むこと!
2019年ももうすぐ終了だけど、2020年中に宿題完了を目標!
また感想書きます。書けたら。