上野の森美術館:ゴッホ展

2019.12.16
上野でやってるゴッホ展へ。

「めちゃくちゃ混むから朝イチで行った方がいい」というのをどこかで読んだから早めに、という意識はあったけど「月曜日だし、しかも月曜日は上野にある他の美術館はどこも休館してるし(一週間前に私もしくったし)さほど混んでないのでは?イケるのでは?」なんて甘く見積もって10時半くらいに着いたら(開場9時半)めちゃくちゃ混んでいた。甘かったー

チケット売場に5分くらい並んでチケットを購入。クレカ不可。なんと!
っていうか、上野の森美術館って初めて入るけど不思議な建物。テント?の下にロッカーがあって、その後に入場。

音声ガイド600円。声は女優の杉咲花さんと、ゴッホの弟・テオ役の小野賢章さん。
この杉咲花さんの音声ガイドすごく良い!高い声だけど、聞きやすくて落ち着いていて、でも美術館にいるというワクワク感をかき立ててくれる!
小野賢章さんもイケボなんだけど色っぽすぎず、スッと耳に入ってくるクリアな声をしてる。今回の音声ガイドは内容・声ともにアタリ!借りてよかったー!

【展示構成】
Part1:ハーグ派に導かれて
 独学からの一歩
 ハーグ派の画家たち
 農民画家としての夢
Part2:印象派に学ぶ
 パリでの出会い
 印象派の画家たち
 アルルでの開花
 さらなる探求

ゴッホ展に来て初めて”ハーグ派”という言葉を聞いた。オランダのハーグで活動した画家たちの総称らしいが、くすんだ色を多用することことから”灰色派”とも呼ばれるらしい、なんだお仲間か(灰色のニットばかり何着も持っている)

27歳から画家になると決めたゴッホ。
同時代の影響を受けた画家たちの絵と一緒に展示する構成だけど、例えばヨゼフ・イスラエルスは18歳で画家の弟子なり、同じ1800年代の画家であるジャン=フランソワ・ミレーも18歳から絵を描き始め、ルノワールも20歳で画家になることを決意、などなど…
ゴッホは他の画家と比べて書き始めたのは遅かったのだなぁと思っていたが、ゴッホを語る上で欠かせないゴーギャンは25歳から暇なときに絵を描き始めたらしい。そんな変わらんね。

今回のゴッホ展、ゴッホに関わる追体験が2通りできると感じた。
1つは  “ゴッホの目を通して絵を見る”体験。もう一つは”ゴッホの人生を時系列で感じる”体験。

影響を受けた画家たちへの評価や感想を弟のテオに手紙で送っていて、絵とその絵を観たゴッホの感想の一文が並んで展示されている。
これが今までになく良い。今回の出品数は83点、この全てに相対すると正直すごく疲れる。
だけど自分以外の、しかも展示の主役であるゴッホの目を通して絵を観ているようで、ゴッホの追体験をしているかのよう。

そして、 “ゴッホの人生を時系列で感じる” というのは入り口~出口の展示構成が、ゴッホ画業10年間の初期~亡くなるまでと順を追って展示されていて、作風の変化を見て取れる。なので最初の方は”いわゆるゴッホ”のイメージの絵ではない作品が並んでいてものすごくギャップを感じる。

ゴッホ展に来て気づいたけど私多分めっちゃゴッホ好きだわ。

画家に、俺はなる!と決めた当初の絵は、”所謂なゴッホ”ではなく、ハーグ派に影響されたとだけあってどちらかというと素っ…という感じ。
椅子に座ってうな垂れる農民だとか、ジャガイモを向く農民だとか、畑を耕す農民だとか、あまつさえそれも「ミレー尊敬してますミレーみたいに描きたいです」と言って描いた農婦の絵を弟のテオから「本当にミレーを見て描いたんか?」とディスられる始末。 アンサーが強いな弟。

その後、印象派にも影響を受けてゴッホ展作品No,49の”花瓶の花”らへんからおっ、”所謂ゴッホ”な厚塗りの作品が出てきた、と思い始める。
作品No,50アドルフ・モンティセリの”陶器壺の花”も厚塗りの作品で、この人に影響を受けたんだなぁーなんて単純に思っていたら、
作品No,67”河岸の木々”あたりから、ええっ…どう考えても厚塗りしすぎじゃん…? アドルフ・モンティセリ超えてんじゃん…?と思い始め、作品No,74”男の肖像”でアッーーーー!!となる。

私個人としてはこの絵は好きなんだけど、もし私がゴッホの家族だったらめちゃくちゃ心配するし、弟だったら「あ、あんちゃん…」(CV.福山雅治) ってなると思う。なんかもうやばい。淡いパステルで縁取られた目と耳に釘付けになる。

そっから怒涛の駆け足で”所謂私たちが知ってるゴッホ”という作品が畳みかけてくる、特に作品No,77”蔦の絡まる幹”はすごい鳥肌が立った。

一番人だかりができていたのはもちろん作品No,76”糸杉”なんだけど、会うのは2回目、2012~13年にやっていたメトロポリタン美術館展でも会っている、今思えば、その時もゴッホの狂気的な厚塗りにやられて「ゴッホは生で見ないと全く意味がない…」と友達との飲み会でこぼして誰にも相手にされなかったのを思い出した。その時からゴッホが好きだったのかも、気づいたときにはもう好きになっているってこれか…

でも今回は画家業初期→厚塗り時代の変遷がたったの10年というのを目の当たりにすると、”所謂ゴッホ”の厚塗りは画風の通過点でしかなかったのでは?早世してしまったから最晩年の作品が取り沙汰されているけど、ゴッホの最晩年37歳だし、これからまだまだ画風や絵の対象が変わる事があったのでは…?なんてずっと考えている、これ絶対好きな人の事を知りたいっていう所謂アレですね…

なので、折をみて絶対これを観に行きます。

映画『永遠の門 ゴッホの見た未来』
https://gaga.ne.jp/gogh/

あとゴッホの本もいつか絶対読みます。いつか…いつかね!

買ったもの

ゴッホというかスヌーピーが可愛い…!麦わら帽子を被って屋外で写生してるのって自殺する前の時期って言うイメージがあるけどそれを感じさせない可愛さ。
ゴッホ好き美術好きだけじゃなくてスヌーピー好きもこれだけで行く理由になるくらいゴッホ×スヌーピーグッツがいっぱいあった。

ファイルも絵柄の面に欠けを作ってない”わかってる”方のファイルだった。
しかも裏面のティファニーブルー似の色も最高。

今回の宿題は ①映画を見る事 ②ゴッホの書簡をまとめた本を読むこと!
2019年ももうすぐ終了だけど、2020年中に宿題完了を目標!
また感想書きます。書けたら。

東京流通センター:文具女子博

2019.12.13
文具女子博に行ってきました。
いつも文具女子博か女子文具博がわからなくなる。正解は文具女子博。

去年も友達と行っていて、今年も同じ文具好き友達と同じ場所で同じ時間に集合。午前11時に流通センター駅前で。

ただの移動手段なのにめちゃくちゃ興奮する乗り物、東京モノレール。
しかも案内表示が羽田空港とか見るとなおのこと、無駄にワクワクする。
窓の外の景色も飛行機だとかANA社屋だとか、通過する駅名が”整備場”だとか、とにかくこのままどこかに飛び立ちたい欲をかき立ててくる。

他にも水道局だとか色々な建物が見えて、インフラを支えてる人達が働いているんだなぁ、いいなぁ、繁華街のような喧騒もないき、空港も近いし、東京モノレール沿線って家賃高いのかなぁ…って思ったところで気づいたけど、多分、東京モノレール沿線には住宅街はほとんどない。怖いくらいに、無い。

流通センター駅の浜松町方面のホームに降り立ってすぐホーム外に見えるのが流通センターの建物なんだけど、今年は全然並んでない。
去年は コミケか?メジャーのオンリーか? と言うほど人が並んでいて戦慄した記憶が。去年は外に待機列ができてて入場するまでものすごく寒かったんだよな…

友達と合流してまずは腹ごしらえ。これから長い戦いだから…
TRC(東京流通センター)の正面口のすぐ横のタリーズに入る。これも去年と一緒。


私と友達は朝イチ開場待ちガチ勢ではないので、ゆるっと見てまわって、気になるものがあれば買おうカナ…って感じだけど、入場前に確かめ合う。
“今年はマステは買わない”と。
正確に言うと”今年こそはマステは買わない”で、大体軽率にこの誓いを立てて軽率に各々この誓いを(年2回くらい)破っている。(そのうちの1回が前回)
でも社会ってそう言うものだと思う。明らかに達成無謀な目標に向かって働いて、目標未達で終了して”こういう風に工夫して目標を目指してたんですけどねー”という体勢を見せて追求の声をいなすのだ。そういうもの。1年間でマステを1つも買わないというのは無謀。

その他にも文具好きの友達と文具について様々な話をした。一部を紹介すると
◯ルーズリーフを作る過程で出る、くり抜いた穴のくり抜かれた方を大量に触った(別の文具のイベントで)けどあれは最高。(友)
◯今日もマルマンのブースに”ルーズリーフの穴”ないかなぁ(友)
◯ゴミの話?(私)
◯何か有効活用すればいいのに(私)
◯枕にするのは?汗吸いそう!(私)
◯洗濯できないし(友)
◯半年から1年で使い捨て、もしくはレフィル交換だよ(私)
◯明らかにストローよりは汗を吸ってくれるよ(私)
◯あとは、膨大な量のルーズリーフの穴の1つだけ赤い色つけて、つかみ取り兼くじ引きするよくない?(私)
◯その抽選箱に一生手を突っ込んでいたい(友)
◯変態じゃん(私)

ピンボケしてるね。

1時間ほどタリーズでおしゃべりしていよいよ始動。入場料を交通系ICで払って 入場のリストバンドをもらう。案内にしたがって2階に上がって会場内へ。

入ってすぐ、”第3回 文具女子アワード”…要は今年の新商品の中で注目度が高い商品の展示ブースがあったので、個人的に欲しいと思った商品の写真をメモ的に撮っておいた。

①Y/Zペンポーチ  学研ステイフル

和にもお笑いにも走り過ぎず、和×洋×笑いにまとめ上げた所がすごく好きです。
武家諸法度と御成敗式目ってどんな内容だっけ…

②ハイエースネオクリアカリグラフィー  セーラー万年筆

またピンボケしてる。

カリグラフィーの万年筆!!最高の組み合わせじゃん!!むしろ今までなかったの!?!?
人類皆一度はカリグラフィーやってみてぇって思ったよね?でも難しそうだからやーめた!っていう青春時代を過ごした人たちがここに来てるんだよね!?!?
それが万年筆で出来るなんて!
セーラー万年筆のブースに行って試し描きしまくったけど、abcって描くだけでめちゃくちゃオシャレになった…筆記体じゃなくてもキマる…欲しい…

③おみくじ帖  御朱印帳専門店ホリーホック

御朱印帳になんとなく抵抗がある。全国の寺社仏閣でスタンプラリーをする気がない私。
御朱印帳は死後の世界で神様に「私はこれだけの寺社仏閣を回ってきたんですよ!信心深いでしょう!」とお見せするものらしいけど、もし生まれ変わるとしたらミーヤキャット、人間に生まれ変わるとしたら(嫌だけど)、超お金持ち自己肯定感バリ高顔面偏差値マシマシで注文を出したいので、神様の情に訴えるためにも御朱印帳始めた方がいいのかな…と考えている最中なのだけど、御朱印帳よりもっとライトなヤツあった!

占いは好きじゃないけど、なんとなくおみくじは引いちゃうよね。
いつどこでどんな希望を託しながら引いたかをメモして、後年答え合わせをしたら面白そうだね。

それにしても御朱印帳専門店って。思い切ってんな。

④ロールバーン修正テープ  デルフォニックス

つ、強気~~!!デルフォニックスってば、「ノートはずっとうちのロールバーン使ってるんでしょ?じゃあ修正テープもロールバーン専用でいいよね?」(CV.福山雅治)ってか!!
確かにロールバーン使ってる人でこのクリーム色が好きな人多そう。
かく言う私はロールバーン、そのうち何かで使いたいとは思いつつ一冊も持っていない…

コクヨやらミドリやらの大手文具メーカーから、紙だけのメーカーや首都圏には店舗がない、地方の文具メーカーまで、ブラブラ冷やかしながら見ていると、今年のトレンドとかもわかってくる。ちなみに私が思う今年のトレンドは、アクリルのスタンプと、書類やツールを入れるビニールのポーチだと思う。

会場で写真を取り損ねたので雑誌より。

特にこのポーチの方はどこもかしこも出していた。ものすごい出ていた。柄・ポケットの位置や形にこだわらなければ正直どこでも買えそうなくらい流行っているし。

去年来た時は「一度体験したし、来年は来なくてもいいかな」と思っていたのだけど、回っているうちにトレンドとか流行りが分かってくると、毎年の恒例行事にしちゃおうかな?という気もしてくる、ので、以下は来年も来た時にちゃんと出店しているか確認しておきたいお店を羅列。

①ハイタイド

http://hightide.co.jp/

福岡とロサンゼルスにしか直営店がない。関東の民がお会いできるのは文具女子博などのイベントだけ。

レトロで和でちょいダサだけどかわいい雑貨を作っているのと、海外雑貨の輸入もしている?のかな?

商品のラインナップとしては GEORGE’Sに似てるかも。

②HIZEN5

https://hizen400.jp/wakayaki/

ここのブースあまり人がいなくて静かだった。というか、扱っているのが遠めから見ても文具じゃないし、他の文具のブースと違って、商品の陳列が少ない、え、なに、花瓶でも売ってんのか?皿メーカー?と思ったらあながち間違いでもなく、やきもの屋さんらしい。

商品も少し高めで、店員さんも多分、その場で売ろうとしてない。とにかくリーフレット配りまくってる。他のブースと様子違いすぎる。売りたいというより知ってほしい感が出てる。

リーフレットを手渡されて、最初はえっ…いらない…と思ったけど、今はリーフレットもらっておいてよかったメーカーNo.1。そしてめちゃくちゃ心揺さぶられるリーフレットNo.1だった…

HPにも書いてあったけど、HIZEN5は一つのメーカーじゃなくて佐賀県のやきものを盛り上げるプロジェクトから作られたブランドのよう。

私がいま一番欲しくて、でも理性が「買ってはいけない…インク沼は底なし沼だ…」と警鐘を鳴らしているのでまだ我慢できてるけど、いつ決壊するかわからない商品がこちら。磁器で出来た真っ白なガラスペンならぬ磁器製ペン!

とにかくきれい…前からガラスペンってきれいだな、ちょっと気になるな、と思っていたけど、こんなにペン単体だけで鑑賞用としても成立するペン、初めて見たしめちゃくちゃ欲しい…

しかしね、ちょっと…商品の購入ページだけ見てみる?ほら、他の商品写真とかもあるかもしれないし…と思って上記リンクの商品ラインナップを見てもこの磁器製ペンが載ってない。

あれ?と思ってリーフレットに載ってるこっちの店舗のHPに行ったけど、ブログがあるだけで、そのブログも最終更新が8月の夏季休業についてだし、商品のページ、通販のページもない、ちょっと待ってこれもう買う術ないの?

まさに一期一会。もしかしたらもう会えないかも。来年も出店してる事を期待してます。

後から気づいたけど、番号順でもあいうえお順でもない、完全順不同のメーカーの並べ方がイカれてんな。

12時に入場してから17時の閉場ギリギリまで休憩ゼロで歩き詰め、目一杯堪能してきました。
17時にTRCを出た後は横浜駅まで出て、ルミネで本を購入。


文具女子博の会場でも売ってたけど、その時は買い忘れ、でも本屋でどこでも買えるし、ルミネ内ならルミネカード使えば 5%OFFだし。

文具女子博と癒着の特集を組んでいるのもあるけど、お目当てはどちらかというと文具×パンの特集。雑貨や文具のお店が多く集まる地域とその周辺にあるパン屋さんを紹介しているページを友達と見ながら、今度文具屋巡り兼パン屋巡りをしようと固く誓い合うなど。

買ったもの

こうやって “今年はマステは買わない” という誓いは破られるのです。
でも、これは、あれ、あれだよ、ラッピングでウケ狙いとかで使えるもんね…?
(使うのがもったいなくて未開封マステを沢山持っている女の言い訳)

ポーチはHIRAIWA Co.,Ltd.のもの。弥勒菩薩様のアルカイックスマイルがありがたい、そして配色や素材もイケてて最高だったから買ってしまった。
ありがたすぎて何に使えばいいか全く未定!しばらく寝かせます。

パナソニック汐留美術館:ラウル・デュフィ展

2019.12.9
この日ははじめ、好きなアーティストの番組観覧の募集があり当落の結果も出る前から浮かれていた。

観覧は19時から?ってことはその前に美術展に行って、18時くらいに美術館を出て休憩と軽めの夕飯を取るから、美術展にかかるのは2時間は見ておいて、ってことは何時に美術展の最寄駅に…?なんて思いながら番組観覧の応募ボタンをタップした。

その後、観覧の人を募集する会社から出欠確認のメールが来ていたらしいんだけど、私のDMやらメルマガでパンパンになったメールボックスからそんなのを見つけられるはずもなく、無視をした形になってしまい、

だからってこんな怖いメール送ってくる事なくない…

こっわ…東京こっわ…テレビ関係者ってこわい…と恐怖に震えている間にふつふつと「だからってこんな怖いメール送ってくる事なくない!?あぁ!?」に気持ちが変わってきたので、この勢いで「時間余ったし行きたかった美術展2つ行ったらァ!!!」と思い立ち、2つ行くことに。

狙うは新橋のパナソニック汐留美術館で行われている「ラウル・デュフィ展 絵画とテキスタイル・デザイン」と上野にある東京都美術館で「コートールド美術館展 魅惑の印象派」。

新橋と上野は銀座線で一本で行きやすいし、2つとも会期終了間近、この休みを活かして行っておかないと行けるチャンスはない、ぜひ行かねば。

まずはパナソニック汐留美術館へ、11時半に家を出て、電車の中でラウル・デュフィについて軽く予習をする。

野獣派…とは…?

はじめに言っておけばよかったのだけど、このブログで美術の知識を得られると思うな、私は単に美術展に行って作品を見たり触ったりするのが好きな人であって、知識や歴史的背景はからきし、むしろこれから勉強していきたいと思っていて、印象派はなんとなくわかったとしても上記の野獣派なんていうのは初めて聞いた。

ちょっと待って、これから行く美術展でその野獣派?のラウル・デュフィの作品は見るとして、他に野獣派って誰がいるの?もっと、有名で名前だけでも聞きかじったことがあるような画家の先人は…野獣先輩は誰がいるのよ…?

なるほど、野獣派=フォーヴィズムであることも画風も野獣派の代表的な画家の名前もわかった、やはりwikiは偉大。

13時くらいに新橋駅に到着、パナソニック汐留美術館に入り、ロッカーに荷物を入れる。

前回からの流れでロッカー内に荷物を入れた写真を撮ってみたけど、チケットを購入した時に「お荷物はロッカーにお入れください、持って入る場合はリュックは前に抱えてお入りください」と言われたからリュックもロッカーに入れればよかったな。

【展示構成】
第1章:絵画 生きる喜び―陽光、海、そして音楽
第2章:モードとの出会い
第3章:花々と昆虫
第4章:モダニティ

入ってすぐの第1章から、フライヤーに大きく載っている”ニースの窓辺”が飾られている、ニースといえばフランス、ラウル・デュフィがフランスの画家である事がすぐ見て取れたが、個人的には会場は行ってすぐ、一番目に飾られている”グラン・ブルヴァールのカーニヴァル”で、あ、この人フランスの人なんだと思った、何故なら2019年の1月に初めてフランス・パリに1週間滞在したときに宿泊したホテルの最寄駅がグラン・ブルヴァール駅だったから。

特にこだわりもなく、安いビジネスホテルみたいな小さいホテルをおさえたら最寄駅がグラン・ブルヴァール駅だった、という事だけなのだけど、女一人でパリに行って朝早くから夜8時くらいまで美術館だ買い物だと走り回って夕飯を買ってああ早くホテルに帰りたいなぁなんて思いながらグラン・ブルヴァール駅から10分くらい歩いて、イエローベスト運動の影響でバリバリにひび割れて自動で開かない自動ドアを見つけた時は心底ホッとしたのを思い出した。

第1章は主にラウル・デュフィが描いた絵画の展示で、見ればなるほど野獣派の名に違わぬ野獣感、 ”ニースの窓辺” も前述の ”グラン・ブルヴァールのカーニヴァル” よりも勢いや動きがあったのは”オーケストラ”や”コンサート”などの演奏家たちの絵で、筆遣いで演奏家が動いているような残像が描き込まれている。

展示の最後にあったラウル・デュフィの年表によるとラウル・デュフィのお父さんが音楽家だったらしい。コンサートによく連れて行ってもらったのかな。

第1章はそうそうに終了し(作品数でいうと16点)、第2章からいよいよテキスタイルで布地や布地のデザインが印刷された布が並ぶ、ここからまたすごい。

正直、よっ!待ってました!と心の中で思いながら進んでいくと野獣派ってのを忘れるくらい繊細で愛らしい布地たち、かと思えばテキスタイルのデザインに動物を多く採用していて、めちゃくちゃいきいきとした象の下絵もあり、こちらは前述の絵のように動きを感じる。
待って、第1章と画風が変わり過ぎている、本当に同じ人物が描いているのか?

第3章の名は「花々と昆虫」、もうこっちも最高、ラウル・デュフィはビアンキーニ=フェリエ商会というシルク製造会社と契約を結んでいたらしいけど、これはこの時代の婦女子たち、布見てキャーキャー言ってたんじゃないかと思う。
野獣派はどこに行った、野獣精神は。世の女たちの心をグッと掴みに来るな。
時を超えて2019年の展示で魅了すんな。

花のデザインは定番的な薔薇の模様から、モダンな村上隆のお花のように真正面から平面的に描かれた模様など幅広く、昆虫は、まあ私も昆虫嫌いだし、昆虫だよ?と言われたら、そうだね…と言葉をなくしてしまうんだけど、でも作品番号86~96の”蚕”は典型的イモムシと蚕が繭から羽化した蛾の姿が描かれているのに、デザイン画でも布地になってからも高貴な雰囲気をまとっていて、うっとりと見惚れてしまうくらいだった。虫の絵に見惚れた事なんてなかったよ…

第4章は”モダニティ”。
今まで動物や花、昆虫といった自然の物から変わって、幾何学模様のテキスタイルが並んでいた、最後の最後に展示されていた”うろこ”というテキスタイル、布地とその布地を使ったドレス2種を見て口の中でぐっ…と言ってしまった。
思わず声が出そうになった、お前の伸びしろまだあったんかい!と。
こんだけ花や昆虫で魅せてきて、繊細な仕事もできます!緻密なデザインで売ってます!みたいな事やってたくせに、最後の最後で、白と黒の2色だけで構成された大胆、でも上品な模様だけでテキスタイルを作り、ドレスに仕立ててもキマっちゃうデザインできるんかい、と。

第1章で見た絵を踏まえて第2章、第3章…と進めていくと、この展示の全てを同じ人が作ったとは到底思えない、野獣派の感覚で絵を描いていく感じから、めちゃくちゃ商業的でめちゃくちゃ売れそう、しかも今でもポーチとかクッションカバーにしたら売れそうなデザインがゴロゴロしてる、ラウル・デュフィはふり幅が大きい人でした。
ユザワヤに行って何を作るでもなく買うでもなく、でも延々と布見て興奮できる私みたいな人は行った方がいい。

かく言うも、ミュージアムショップでまんまとラウル・デュフィデザインを買ってしまった。

ミュージアムショップで買ったものはこちら

わかってるわぁ、これはこのデザインをマスキングテープにした事、この幅にしたこと、全てが正解だと思う。めちゃくちゃわかっている感がある。可愛すぎて、まだ開けたくないよう…勘弁してくれ…
逆を言うとこれ以外は欲しいものが全くなかった。ドンマイ。

ラウル・デュフィ展、最後まで見て周るまで所要時間ざっと1時間。
ロッカーから荷物を取り出して、お腹が空いたので腹ごしらえ、実は新橋でずっと行きたかったお店がある。

タコベル!!!(日テレプラザ店)

前から気になっていたいたけど、一度も入ったことがなかったタコベル、やっと入れる、手前の看板のお好み焼きっていう字が気になるけど、まずは最初は普通のタコスを注文。

普通のセットを頼むとドリンクバーがついてくるのはうれしいんだけど、イートインの席は2階、でもドリンクバーは1階にしかなかった、外のベンチで食べる人のためかな。

星のチーズかわいい。

2階は広くないしの席も多くないけど、カウンターの席にはコンセントがついてる!次、時間がある日に来た時は、充電しつつゆっくり休憩したい。ドリンクバーもあるし。

でも今日の私にはあまり時間がない、さっさと食べて銀座線に乗り込んで上野へ。
途中、一駅乗り過ごして稲荷町へ。なんでだよ、前回も乗り過ごして時間をロスしてるんだが?

しかもこの稲荷町、向かいのホームへ行く連絡通路がなくて、反対方向の電車に乗るには一度改札を出ないといけない。そんなことある?

ちょっとよくわからないので、もう一駅先の田原町まで乗って反対方向の電車に飛び乗る。2駅で上野駅へ、やっと到着。

上野駅から美術館がある上野公園まで少し歩く、そして上野公園自体が大きいので迷いながら10分ほどで到着。

この時点で16時、閉館は17時30分、1時間半ですべてを見て周れるか…とにかく早くチケットを買っ

嘘だろ

休みじゃん!

私の休日と他の予定の都合上、今日を逃すと完全に見れなくなるんですけど!?

ロンドンにあるコートールド美術館は現在改修工事中だから日本に来てるって、この機会を逃したらロンドンまで見に行かないと、もう見れないってこと?

やった!ついにやった!前にも一回同じことをやったことがあるんだよ!!!久しぶりにやりやがった!やっちまった!!!

あー!さっき「この展示面白そう~」なんてのんきに見てたポスター横にも書いてある!!!

解散!!!

今日のまとめ

タコベルは後を引く美味さ。コートールド美術館展が見れないと分かった時、やけくそで新橋に戻って2回目行ってやろうかと思った。次も絶対行く。

新国立美術館:カルティエ展

2019.12.4
新国立美術館 カルティエ展へ

本当はこの日は家でダラダラする予定だったけど、他の行きたい美術展の会期と自分の休日を照らし合わせると行くしかなくなって、とりあえず一番アクセスしやすい新国立美術館へ。
移動時間は短くないんだけど、自宅最寄り駅から乃木坂駅への電車の乗り換えが少ない事と、新国立美術館が乃木坂駅直結な事が錯覚作用を起こして「ご近所!」くらいの認識ではある。

13時過ぎに自宅を出発、前述の少ない乗り換えを間違え多分に時間をロスし14時半に新国立美術館に到着。

駅から直結で新国立美術館に入りロッカーに荷物を預ける、でもカバンは持っていたいのでカバンの中に入っている重いものをロッカーに入れるが、そんな事まで考えていないのでいつも中身をそのまま突っ込む裸スタイル。

ロッカーの中って普通こんなに生活感出ない。

今まで新国立美術館に来た時は入ってすぐの展示室に入るので2階は初めて、こんな事でも興奮してしまう。

入場してすぐ行列が、何事?と思っていると、音声ガイドの列でさらに音声ガイドが無料!前のバスキア展もそうだったし、新しい美術展の常識?それとも流行り?
しかも、渡されたのは音声ガイド用にされたスマートフォン。さすがカルティエ、洒落てんな!と思ったけど、これは始まりに過ぎなくて、最初から最後まで徹底したカルティエの”手を抜かない精神”の片鱗だった。

最初に言っておくけど、このカルティエ展、あたおか(訳:頭おかしい)ですわ!あたおか(褒)あたおか!(褒)

実際に展示を行ってから前述の動画見たらなおの事思うけど、この展示、元を取れていないのでは…?

【展示構成】
序章:時の間 ミステリークロック、プリズムクロック
第1章:色と素材のトランスフォーメーション
第2章:フォルムとデザイン
第3章:ユニバーサルな好奇心

この展示環境を設計したのは”新素材研究所”という設計事務所らしい、絶対にこの名前覚えておかねば…

展示室内はとにかく薄暗くて壁も真っ黒、そんな中にいきなり現れる天井からスポットライトのように吊るされた布が各作品を囲んでいる。なんだこの空間は、作品が美しいと感じる前に、展示環境が美しすぎる。まだ序章よ?

動画より

序章の展示ではミステリークロックという針とムーブメントが繋がっていないかのように見える時計の展示、とても美しいのだけどこんな繊細な時計、部屋で落としたらおしまいだわ、物理的にも金銭的にも。
あまりにも美しい時計過ぎて時間の管理はできなさそう、この時計見て「早く風呂入んなきゃ 」とはならない気がする。

展示されている時計はすべて10時10分を指している。これは昔”死化粧師”という漫画を読んだ時に知ったことだけど、「時計にとって一番美しい瞬間は10時10分を指している時」なんだそうで。
確かに左右対称で美しい顔をしていたけど、実際に動いている所も見たかったな。

第1章に入ってからはいよいよジュエリーたちの展示、前述の動画にあったように展示空間自体は天井から吊るされた布が蚊帳のようになっていて、さらに木の展示ボックスの中に作品が展示され、さらにネックレスの台座も木で出来ていてそれが全部職人による手作業で彫られてるっていうんだからやっぱり頭おかしい。(褒)

動画より

ジュエリーの展示会は以前、ジュエリーブランドの”ショーメ展”に行ったことがあるけど、その時は展示ボックスの背景が真っ黒だったから目の前にあるガラスケースに鏡のように自分が映ってしまって、若干、ジュエリーという作品の世界観、「ああ、どこのお姫様が、女優がこのジュエリーを身につけたのかしら…」という気持ちに没入できず現実に引き戻された事があったけど、今回の展示では展示ボックスの背景が木目だからガラスには何も映らないしよかった。
ここら辺も計算のうちだろうか?

(ショーメ展では最初こそ自分の姿がガラスに映って目の前のハイジュエリーと現実のギャップにテンションが下がってたけど、後半は自分がガラス映る位置を調節してまるで自分がショーケース内のティアラを付けているかのように見える遊びを発見して楽しんでました。)

第2章はこれまた空間が採石場のようになっている。なんなんだこれは、本当に美術展なのか?

動画より この石ブロックが展示空間内に無数にある。

第2章は定番の形からは少し離れた、日常に使われているものからデザインの着想を得た作品やアクシデントから生まれた作品、宝石の装飾品というくくりの中で動きや立体感を表そうとする作品たち。

アクシデントから生まれた作品とは、車の下敷きになって壊れた時計を見てデザインされた時計たちで、時計の枠がズレていたり、ガタガタだったり溶けていたり、突然サルバドール・ダリがアートディレクターに就任したんですか?と言いくなるほどの崩しっぷり。

立体感を表すためなのか、本当に立体的な…というかもう厚みがすんごい指輪、多分、つける指よりも宝石のほうが厚みがあるような指輪がゴロゴロ展示されていて、ご夫婦でいらしているらしきご婦人が旦那に放つお決まりのギャグ、「私、この中だったらこれがいいわ(指差しながら)」はこの部屋で何回言われたんでしょうね。
私がいた時はとりあえず1回は聞きましたけど。

それにしても、作品の注釈で時々見かける”個人蔵”は、一体どんな個人なのか…
一部の”個人”はデヴィ婦人ではないんですか?むしろ「一部デヴィ婦人から作品をお借りしています!」くらいの事言ったら来場者は増えると思う。けど徹底的に作りこまれたカルティエの世界観の質が下がるかな…(デヴィ婦人の質がどうとかではなくて、近年バラエティで体を張りすぎ)


それでもって展示されている作品は一般に発売している(していた)ものなのか?オートクチュールなのか?プレタポルテなのか?
新国立美術館の住所は港区六本木ですけど、「わたしこれ持ってる~!」とかはあるのか…
(カルティエ六本木ヒルズ店がある)

第3章、突然の写真撮影OK!
そこかしこで電子シャッター音が聞こえる!
でもね、絶対に作品を生で見れる感動を忘れてはダメ、写真はキレイに撮れるし後で見返せるけど、生で得られる感動はここでしか得られないから、 写真には写らない美しさがあるから※
(出典:THE BLUE HEARTS リンダリンダ)

でも撮れるなら撮るよね!

ティアラ 1955年 モナコ大公宮殿コレクション
ホイップクリームといちごのようでかわいい。
ネックレス 2008年 個人蔵
実物はもっときれいだったけど、写真で見ると高級な中尾ネジネジネクタイみたい。
左から クリップブローチ ブローチ ネックレス
猫感すごい。
ソートワール 1925年 
サクマドロップ?
ネックレス 2008年 個人蔵
個人蔵の”個人”って…”Dark Horse”の時のKatyPerryじゃないだろうな?

ブレスレット 2016年
第1章にも同じ配色のネックレスなどがあり、バレエリュスに着想を得て作られたものだそう。
美術展を巡っていると時々目にするバレエリュス、どれだけの人に影響を与えてるんだろう。
ヴァニティケース 1924年
スマホケースにしたい。
「クロコダイル」ネックレス 1975年
ネックレス…?

他にもたくさん写真撮ったけど気になったものだけ。

あとはお楽しみのミュージアムショップ!

偉そうに!と言われるかも知れないけど、「カルティエ…わかってんなぁー!」と言いたくなるほどいいショップでした。

まず、ショップ全体からしておしゃれな空間で、

普通のはがきサイズだと、安っぽい感じも多少否めないなか、この絶妙なサイズのポストカードに、

なに書いてもおしゃれに決まる、黒に至っては白いペンしか受け付けないメモ紙…

極めつけはこれ!クリアファイルの指をかける半円部分が絵柄の方ではなく、白紙の方についている!!
これだよ!今まで何回も思っていたよ!「なぜ飾っておきたい絵柄の面に指かけの部分を持ってくるのか!?!?なぜ!?!?」って思っていたら、久しぶりに裏面が白紙で指かけが白紙の方にある飾っておくのに最高なクリアファイルに出会えた…わかってんなぁカルティエ展(グッズ担当)…

ミュージアムショップで買ったものはこちら

ポストカード×4枚
あれだけ熱く語っておきながらクリアファイルは買っていない。
封筒までおしゃれ!

最初から最後まで徹底した手の抜かなさ、きめ細かさ、気遣いの極み、こだわりの鬼、カルティエがカルティエたる所以が分かる展示でした。

多分、カルティエは時計、ジュエリー以外の何を作っても、こっちが想像もできないようなこだわりを見せてくると思う。そうゆう姿勢のブランドなんだろう、きっと、ひとつも持ってないからわかんないけど。

金持ちになったら絶対カルティエで何か買います。

森アーツセンターギャラリー:バスキア展

2019.11.13
会期終了間近(2019.11.17まで)のバスキア展へ。

10時過ぎくらいには会場である六本木ヒルズについてるつもりが、家を出たのは10時20分。おかしい。
美術展の記録をつけ始めたばかりだけど、きっと頻出すると思うこの◯時着の予定が×時出発みたいなの。

私が新国立美術館や六本木ヒルズに行く時は大体、乃木坂駅から行くことが多い。本当は青山霊園方向からの方が近いんだろうけど、六本木トンネルの方はなんとなく好きじゃなくて、六本木交差点の方から降りた。

3番出口ね

で、3番出口を出てみたはいいけど、六本木ヒルズってどっちだっけ?と思って見回してみると、

ジャニーズ本社じゃん…!

うそ!?乃木坂にあったの?乃木坂は久しぶりだけど、何回も来てたのに全然気づかなかった…

ほんで行ったのは2019.11.13よ?ニノの結婚発表の翌日よ?
LINEニュースのトップ画でこの社屋の画像、何回も流れてきたよ、タイムリー過ぎるよ。ちなみに社屋前でニノ結婚に対するシュプレヒコールなんかは聞こえてこず、平和な曇りの日でした。

六本木交差点に向かう途中、 お腹がすいたので 東京ミッドタウン前あたりのセブンでおにぎりを購入。
大好きな筋子おにぎりが売ってない、何が六本木だ、大したことねぇな。

東京ミッドタウンの向かいの歩道、ガリレオ?

なんか…前に来た時に六本木トンネルにはホームレスの方がいて、それを避けようとして六本木交差点の方に来たけど、こっちの方が苦手かもしれない。人が多くて。しかも多分ほとんどが金持ち。いけ好かない。乃木坂駅から六本木交差点に行く途中にあるガソリンスタンドには高確率で外車が止まっているんだ。

15分くらい歩いて六本木ヒルズに到着、初めて来たときはどこから入るのかわからなくってずっとグルグル迷ってたっけ…初めて六本木ヒルズで美術展はなんだったかなぁ、まったく覚えていない。

六本木ヒルズ展望台・森美術館に行く途この階段、 今日はすいてるけどすごく並んでると当日券・前売券・展望台行く人に分かれて並ぶんだよね、すごく並んだ時の美術展はなんだったっけ、セーラームーン展かな?

こういう風にすぐ忘れちゃうから、ブログに残すことにしたんだよね、頑張って続けます。

チケット購入する列に並んで5分と待たずに窓口へ、バスキア展、一般、一枚で、2100円です、うそ、高っ

たかー、えーびっくり…あ、そうですか…へぇ…と思ったけど、エレベーターに乗って52階まで行って入場したら納得、音声ガイドが無料!

さっきまで高額な入場料に引いてたのが嘘のように上機嫌、なんせ絶対音声ガイドを借りようを来る前から決めていたから、チケットを買う時に「2100円ってことは、音声ガイド借りたら2600円じゃん…高ぇ…」と勝手に思ってて、でもこれなら想定通りの予算通り。

正直、いつもならスルーしてしまう系統の美術展なんだけど、今回はバナナマンがラジオで「面白かったわー」と言っていたから気になって来てみた、音声ガイドもバナナマンだっけ?と思っていたら吉岡里帆…でも吉岡里帆も好きだよ!

会場内は一部撮影OK。

ジャン=ミシェル・バスキア 題名:フーイー 1982年

私のなりの絵の見方?というか、絵の事は詳しくないけどバスキアのようにキャンバスに何かを乗せるような描き方をしている絵は、横から見て凸凹を見るのが好き。
これは昔、ゴッホの”糸杉”を見た時にキャンバスにチューブから直接絵の具載せてんのか⁉って思うほど面がぼこぼこしてて、それが証明に照らされてきらきらしてすごくきれいで忘れられなかったから。

写真は撮れなかったけど、バスキアが壁にスプレーで字や絵を描いていく映像が流れていた、バスキアが壁に書いたものは今はもうないのだろうか?バンクシーみたいに壁を保存したりしていないのか…?

指を真っ黒にしながらスプレーで壁に描くバスキアは、つまずいて線がズレても全く気にしないで迷いなく書いていくのが印象的。

ジャン=ミシェル・バスキア 題名:ナポレオン 1982年

ONE MILLION YEN と書かれた絵、音声ガイドでは「高度経済成長途中の日本に影響を受け~」とあったが、私的には「わかるよ、バスキア…私もお金好きだよ…いつもお金の事考えているよ…」と勝手に解釈をして勝手に共感していた。

ジャン=ミシェル・バスキア 題名:無題 1982年
2017年に前澤友作氏が123億円にて落札。

そんな風に勝手に思っていたけど、これが本当にバスキアがお金にとらわれていたとしたら、この絵が前澤前社長に123億円で落札されて、売却後はこの金持ちが多くていけ好かない街・六本木にて回顧展が開かれ、展示されたのはかなりの皮肉なんじゃないかとも思えてくる。

存命で新しい作品を作り、高額で取引されているアーティストもいるけど、何故、亡くなってから高騰し、当のアーティストは十分なお金を得られないままなのだろう。
亡くなった後は二度と作品は生まれずに、現在の作品の希少価値が上がる理屈はわかるけれど、それではあんまりだ、「人生を賭して」とは言うけれど、賭した雀卓から去った後の空席に金を積まれても意味ない。

終盤で見かけたウォーフォルとバスキアがボクサーの恰好をして手にはグローブをはめて撮っているめっちゃ楽しそうなポスター、落語で言えば2人会、でもさながらコント、お笑いコントライブのポスターのよう。
っていうかウォーフォルとバスキアとかジャンプ的組み合わせ、ご老体と若者とか胸熱。

だんだん展示も終盤に差し掛かり、27歳という若さで亡くなったバスキアの後期の作品になってきたが、いつまで経っても「若くして亡くなった」以外の情報が出てこない。
え?死因は?事故?病気?喧嘩の末に…か?と疑問に思い、検索すると簡単に出てきた、「ヘロインのオーバードーズにより27歳で死去」。

薬物に手を出すのはもちろん違法で褒められた事ではない、けど、執拗に「若くして亡くなった」という事だけを伝えて、「ろくな死に方ではない」事は伏せておく、というのはなんだか悲しかった。
日本に3回も来て、日本にかかわりのあるバスキア、日本人の臭い物に蓋をする体質は知っていたかな。

ジャン=ミシェル・バスキア 題名:オニオンガム 1983年
右上に”MADE IN JAPAN”とある。

ミュージアムショップで買ったものはこちら

展示をまわってる最中からこのポストカードは絶対あると思ったし実際にあった。

バスキアのアーティストとしての短い活動期間中に来日3回、日本に浅からぬ縁がある理由がなんとなくわかる気がする、この人の描くものは日本人受けするキャラクターだし、この子達が地方のイカれたご当地キャラクターになる可能性は0%じゃなかったと思う。