パナソニック汐留美術館:ラウル・デュフィ展

2019.12.9
この日ははじめ、好きなアーティストの番組観覧の募集があり当落の結果も出る前から浮かれていた。

観覧は19時から?ってことはその前に美術展に行って、18時くらいに美術館を出て休憩と軽めの夕飯を取るから、美術展にかかるのは2時間は見ておいて、ってことは何時に美術展の最寄駅に…?なんて思いながら番組観覧の応募ボタンをタップした。

その後、観覧の人を募集する会社から出欠確認のメールが来ていたらしいんだけど、私のDMやらメルマガでパンパンになったメールボックスからそんなのを見つけられるはずもなく、無視をした形になってしまい、

だからってこんな怖いメール送ってくる事なくない…

こっわ…東京こっわ…テレビ関係者ってこわい…と恐怖に震えている間にふつふつと「だからってこんな怖いメール送ってくる事なくない!?あぁ!?」に気持ちが変わってきたので、この勢いで「時間余ったし行きたかった美術展2つ行ったらァ!!!」と思い立ち、2つ行くことに。

狙うは新橋のパナソニック汐留美術館で行われている「ラウル・デュフィ展 絵画とテキスタイル・デザイン」と上野にある東京都美術館で「コートールド美術館展 魅惑の印象派」。

新橋と上野は銀座線で一本で行きやすいし、2つとも会期終了間近、この休みを活かして行っておかないと行けるチャンスはない、ぜひ行かねば。

まずはパナソニック汐留美術館へ、11時半に家を出て、電車の中でラウル・デュフィについて軽く予習をする。

野獣派…とは…?

はじめに言っておけばよかったのだけど、このブログで美術の知識を得られると思うな、私は単に美術展に行って作品を見たり触ったりするのが好きな人であって、知識や歴史的背景はからきし、むしろこれから勉強していきたいと思っていて、印象派はなんとなくわかったとしても上記の野獣派なんていうのは初めて聞いた。

ちょっと待って、これから行く美術展でその野獣派?のラウル・デュフィの作品は見るとして、他に野獣派って誰がいるの?もっと、有名で名前だけでも聞きかじったことがあるような画家の先人は…野獣先輩は誰がいるのよ…?

なるほど、野獣派=フォーヴィズムであることも画風も野獣派の代表的な画家の名前もわかった、やはりwikiは偉大。

13時くらいに新橋駅に到着、パナソニック汐留美術館に入り、ロッカーに荷物を入れる。

前回からの流れでロッカー内に荷物を入れた写真を撮ってみたけど、チケットを購入した時に「お荷物はロッカーにお入れください、持って入る場合はリュックは前に抱えてお入りください」と言われたからリュックもロッカーに入れればよかったな。

【展示構成】
第1章:絵画 生きる喜び―陽光、海、そして音楽
第2章:モードとの出会い
第3章:花々と昆虫
第4章:モダニティ

入ってすぐの第1章から、フライヤーに大きく載っている”ニースの窓辺”が飾られている、ニースといえばフランス、ラウル・デュフィがフランスの画家である事がすぐ見て取れたが、個人的には会場は行ってすぐ、一番目に飾られている”グラン・ブルヴァールのカーニヴァル”で、あ、この人フランスの人なんだと思った、何故なら2019年の1月に初めてフランス・パリに1週間滞在したときに宿泊したホテルの最寄駅がグラン・ブルヴァール駅だったから。

特にこだわりもなく、安いビジネスホテルみたいな小さいホテルをおさえたら最寄駅がグラン・ブルヴァール駅だった、という事だけなのだけど、女一人でパリに行って朝早くから夜8時くらいまで美術館だ買い物だと走り回って夕飯を買ってああ早くホテルに帰りたいなぁなんて思いながらグラン・ブルヴァール駅から10分くらい歩いて、イエローベスト運動の影響でバリバリにひび割れて自動で開かない自動ドアを見つけた時は心底ホッとしたのを思い出した。

第1章は主にラウル・デュフィが描いた絵画の展示で、見ればなるほど野獣派の名に違わぬ野獣感、 ”ニースの窓辺” も前述の ”グラン・ブルヴァールのカーニヴァル” よりも勢いや動きがあったのは”オーケストラ”や”コンサート”などの演奏家たちの絵で、筆遣いで演奏家が動いているような残像が描き込まれている。

展示の最後にあったラウル・デュフィの年表によるとラウル・デュフィのお父さんが音楽家だったらしい。コンサートによく連れて行ってもらったのかな。

第1章はそうそうに終了し(作品数でいうと16点)、第2章からいよいよテキスタイルで布地や布地のデザインが印刷された布が並ぶ、ここからまたすごい。

正直、よっ!待ってました!と心の中で思いながら進んでいくと野獣派ってのを忘れるくらい繊細で愛らしい布地たち、かと思えばテキスタイルのデザインに動物を多く採用していて、めちゃくちゃいきいきとした象の下絵もあり、こちらは前述の絵のように動きを感じる。
待って、第1章と画風が変わり過ぎている、本当に同じ人物が描いているのか?

第3章の名は「花々と昆虫」、もうこっちも最高、ラウル・デュフィはビアンキーニ=フェリエ商会というシルク製造会社と契約を結んでいたらしいけど、これはこの時代の婦女子たち、布見てキャーキャー言ってたんじゃないかと思う。
野獣派はどこに行った、野獣精神は。世の女たちの心をグッと掴みに来るな。
時を超えて2019年の展示で魅了すんな。

花のデザインは定番的な薔薇の模様から、モダンな村上隆のお花のように真正面から平面的に描かれた模様など幅広く、昆虫は、まあ私も昆虫嫌いだし、昆虫だよ?と言われたら、そうだね…と言葉をなくしてしまうんだけど、でも作品番号86~96の”蚕”は典型的イモムシと蚕が繭から羽化した蛾の姿が描かれているのに、デザイン画でも布地になってからも高貴な雰囲気をまとっていて、うっとりと見惚れてしまうくらいだった。虫の絵に見惚れた事なんてなかったよ…

第4章は”モダニティ”。
今まで動物や花、昆虫といった自然の物から変わって、幾何学模様のテキスタイルが並んでいた、最後の最後に展示されていた”うろこ”というテキスタイル、布地とその布地を使ったドレス2種を見て口の中でぐっ…と言ってしまった。
思わず声が出そうになった、お前の伸びしろまだあったんかい!と。
こんだけ花や昆虫で魅せてきて、繊細な仕事もできます!緻密なデザインで売ってます!みたいな事やってたくせに、最後の最後で、白と黒の2色だけで構成された大胆、でも上品な模様だけでテキスタイルを作り、ドレスに仕立ててもキマっちゃうデザインできるんかい、と。

第1章で見た絵を踏まえて第2章、第3章…と進めていくと、この展示の全てを同じ人が作ったとは到底思えない、野獣派の感覚で絵を描いていく感じから、めちゃくちゃ商業的でめちゃくちゃ売れそう、しかも今でもポーチとかクッションカバーにしたら売れそうなデザインがゴロゴロしてる、ラウル・デュフィはふり幅が大きい人でした。
ユザワヤに行って何を作るでもなく買うでもなく、でも延々と布見て興奮できる私みたいな人は行った方がいい。

かく言うも、ミュージアムショップでまんまとラウル・デュフィデザインを買ってしまった。

ミュージアムショップで買ったものはこちら

わかってるわぁ、これはこのデザインをマスキングテープにした事、この幅にしたこと、全てが正解だと思う。めちゃくちゃわかっている感がある。可愛すぎて、まだ開けたくないよう…勘弁してくれ…
逆を言うとこれ以外は欲しいものが全くなかった。ドンマイ。

ラウル・デュフィ展、最後まで見て周るまで所要時間ざっと1時間。
ロッカーから荷物を取り出して、お腹が空いたので腹ごしらえ、実は新橋でずっと行きたかったお店がある。

タコベル!!!(日テレプラザ店)

前から気になっていたいたけど、一度も入ったことがなかったタコベル、やっと入れる、手前の看板のお好み焼きっていう字が気になるけど、まずは最初は普通のタコスを注文。

普通のセットを頼むとドリンクバーがついてくるのはうれしいんだけど、イートインの席は2階、でもドリンクバーは1階にしかなかった、外のベンチで食べる人のためかな。

星のチーズかわいい。

2階は広くないしの席も多くないけど、カウンターの席にはコンセントがついてる!次、時間がある日に来た時は、充電しつつゆっくり休憩したい。ドリンクバーもあるし。

でも今日の私にはあまり時間がない、さっさと食べて銀座線に乗り込んで上野へ。
途中、一駅乗り過ごして稲荷町へ。なんでだよ、前回も乗り過ごして時間をロスしてるんだが?

しかもこの稲荷町、向かいのホームへ行く連絡通路がなくて、反対方向の電車に乗るには一度改札を出ないといけない。そんなことある?

ちょっとよくわからないので、もう一駅先の田原町まで乗って反対方向の電車に飛び乗る。2駅で上野駅へ、やっと到着。

上野駅から美術館がある上野公園まで少し歩く、そして上野公園自体が大きいので迷いながら10分ほどで到着。

この時点で16時、閉館は17時30分、1時間半ですべてを見て周れるか…とにかく早くチケットを買っ

嘘だろ

休みじゃん!

私の休日と他の予定の都合上、今日を逃すと完全に見れなくなるんですけど!?

ロンドンにあるコートールド美術館は現在改修工事中だから日本に来てるって、この機会を逃したらロンドンまで見に行かないと、もう見れないってこと?

やった!ついにやった!前にも一回同じことをやったことがあるんだよ!!!久しぶりにやりやがった!やっちまった!!!

あー!さっき「この展示面白そう~」なんてのんきに見てたポスター横にも書いてある!!!

解散!!!

今日のまとめ

タコベルは後を引く美味さ。コートールド美術館展が見れないと分かった時、やけくそで新橋に戻って2回目行ってやろうかと思った。次も絶対行く。