横浜アソビル:BANKSY展 GENIUS OR VANDAL?(バンクシー展 天才か反逆者か)

2020.3.16
3.15より横浜アソビルで開幕のバンクシー展へ。

バンクシーは作品と名前ばかりデカくて、どんな人なのか知らないまま(謎の芸術家なので世界の誰もあまり詳しくはないと思うが)、むしろ今年行われる2つのバンクシー展でもって知りたいと、そしてグッズが欲しいと熱望しているので、開幕直後に勇んで参った。

ちなみに私のバンクシーの予備知識は①壁に絵を描いて社会風刺をする作風②ディズマランド行きたかった③高価なブランドを批判して店に落書きをするも、それを逆手に取って落書きをプリントしたシャツを高価で販売されどちゃくそ悔しがる  の3本だけです。
(③の話、ネットニュースで読んだ気がするのだけど、どこのブランドだったか覚えていない…知っている方いらっしゃれば教えてください。)

横浜についたら東口より出ると右手に郵便局前が見える。この郵便局を右手に見ながら道を進むとアソビルが見えてくるが、

こちらは入り口に面していないらしい。
地図の通りに向かうと入り口が見えてくる。

早速、ネズミが出迎えてくれる。

コロナの影響かはたまた平日だからか、2019年の開館当初は色んな番組で特集 (主にうんこミュージアム) されていたのにとても閑散としていた。こんなに駅近なのに…

来館前の注意事項
①チケットは事前に公式HPから買っておくのがスムーズ
②同じく公式HPから音声ガイド用の無料アプリをダウンロードしておくとスムーズ
③バンクシー展が行われている2階にトイレなし、入場直前に行きたいのであれば1階で済ませておく
④無料ロッカーなどはない(有料ロッカーはあり)荷物は少なめに
⑤携帯の充電をパンパンに、モバイルバッテリーの充電をパンパンに
(音声ガイドをスマホで聞いてると電池なくなる)

⑤、大事です。2017年に買ったiPhoneSEなんつうご老体スマホを大事に大事にを使ってる私みたいな人は特に。

壮大な二次創作

このバンクシー展、本人非公式らしい。
それに対して嫌悪感や拒否感を示してバンクシー展に行かない人もいるようだけど、そもそもバンクシーが”オフィシャル”な公共の場所の壁に”アンオフィシャル”に絵を描きまくり、金も取らず、むしろサザビーズのオークションで高価に落札されると(その時点で落札者の物になってるにも関わらず)シュレッダーでバラバラにしてしまったりする人物であるからして公式/非公式も何もあったもんでは無いような気がする。
今回の展示は湾曲して捉えれば”現地に行けない人の為に催された、バンクシーファンによるバンクシーオンリー”なのだから乗っかってもバチは当たらない。

展示

寺田倉庫で行われるバンクシー展は8月から、両者を比較していないからなんとも言えないけど…かなりの情報量だった。
なんせ写真は撮り放題、音声ガイドは前述した通り無料アプリから聞くことができるけど、ほぼ全ての作品にガイドが付いていると言ってもいい、会場で全て聞いていたら何時間かかるのか。
(ちなみにこの音声ガイドアプリは会場を離れても聴くことができる。なので私は自宅で聞きます。なんせ会場でiPhoneの充電が7%になってしまったので…)

91…

1〜2分のものが多いが、長いものだと冒頭の”版画とは何か?”のガイドが6分を超える。
それが91本…3時間は超えるかもしれない。

前述したように、私はバンクシーについてほとんど知らなかったのでこんなに作品がたくさんあることも知らなかった。そしてそんな私でも一目見ただけで何を訴えているのかわかる作品もあれば、何を主張しているのか、だた単におしゃれな絵か、と思うような作品もある。
そんな時にこの音声ガイドが作品の意味や作られた経緯も含めて解説してくれるので、気になる作品だけでも聞いた方がより楽しめる。

例えばこのアンディ・ウォーホル風のケイト・モスの作品、ケイト・モスが新婚旅行中にケイト・モスの自宅にバンクシーが忍び込んでバスルームに置いて行ったんだそう。ほんまかいな、と思わすつっこんでしまいそうになるが、そんなバンクシーにまつわる逸話も聞くことができる。
私はこれ見て最初、紺野ぶるまかと思ったよ…

個人的に一番好きなのはやっぱりディズマランド。
初めてバンクシーの名前を聞いたのはディズマランドがきっかけだったかもしれない。
ランド全体はかの有名なテーマパークを彷彿とさせ本家では絶対ありえない、プリンセスが事故にあって馬車から投げ出されている様子も、この世界観を作り上げて人を集めることも、ディズニーに真正面から中指立てられるのも、バンクシーしかいないだろう。

ディズマランドの会場の様子やこれもディズニーパロディのCMの映像がくり返し流されているが、ディズマランドの従業員はとにかく気怠そうで、それに反比例してこっちがワクワクしてくる、「ここで働きたい…」と思いながら5分程度の映像を5回転ほど見つめてしまった。

バンクシーの作品は壁に描かれている作品が多い事もあって、個人に消されたり公的機関に消されたりする事はままある。ディズマランドだって5週間の期間限定だったから最後まで完走することができたかもしれないが、公式からストップがかかれば即刻中止だったかもしれない。だが、クレームが入ったり、消されたり、その上から別なアーティストが上書きしたりする状況や過程も含めてバンクシーの作品となりえる。

今回のイベント名”バンクシー展 天才か反逆者か”はまさに、この問いが投げかけが”バンクシーがしてきたこと”自体が作品である事を表しているように思える。

ここまで作品を楽しみながらも、なんとなく「やだな~怖いな~怖いな~嫌な予感がするな~」と稲川淳二風に思いながら進んでいくと、いつもは全く効かない勘が的中。

バンクシー展を鑑賞している来場者こそが他の鑑賞者から鑑賞されるという風刺。バンクシー非公式の展示ながらもバンクシー並みの皮肉をぶっこんでくるあたり、私は好きだし、この展示の企画者も相当バンクシーファンだね。

グッズショップ

いよっ!待ってました!と心躍らせ意気揚々とグッズショップに向かうと

あまりに商売っ気のない、シンプルなグッズショップでかなりの肩透かしを食らった。バンクシーと書いてあるモノクロのTシャツやトートバックが売っているばかりで、全く色のないグッズショップだった。

と思いきや「バンクシー御用達!」と言わんばかりにスプレー缶がグッズとして販売されていてツッコミどころ満載。それって…壁に…?

図録は”GENIUS(天才)バージョン”と”VANDAL(反逆者)バージョン”に分かれており、自分が思った方の図録を購入するシステム。ちなみに中身はまったく一緒です。

個人的にはもっとグッズ欲しかったよ…こんだけ非公式でやってるんだから、もういいじゃん…ここまでくればグッズ出すも出さないも…一緒じゃん…

今回行ったのは2つのバンクシー展のうち、横浜アソビルのバンクシー展です、お間違いなく!

展示会情報

展示会名:バンクシー展 天才か反逆者か
会場:横浜アソビル
会期:2020年3月15日(日)〜9月27日(日)
10:00~20:30(最終入場20:00)※会期中無休